お母さんのモモコは8歳。

今は幸せそうなモモコですが、その人生(馬生?)は波乱万丈でした。
彼女は、故郷、長野県のとある小さな馬牧場で幸せに暮らしていました。
ところが、その飼い主が病気で体が動かなくなってしまい、毎日、エサをやるのが精一杯になってしまいました。外に連れ出してやることもできず、馬房の中はどんどん汚れ、日光浴も運動もできないモモコの健康は日に日に悪くなってしまいました。
そこへ、北海道出身で、今は熊谷で馬牧場を営むおじいさんが、この町にやってきました。
目的は、別の馬を買いにでしたが、あまりにもモモコの状態がひどく、かわいそうに思ったおじいさんは、なけなしのお金をはたいて、モモコも連れ帰ることにしました。
おじいさんの長い経験と愛情に守られて、モモコは健康を取り戻し、人懐こくおとなしい馬になりました。

そして、平成28年の4月19日にかわいらしいぶちの栗毛の男の子が誕生しました。
名前はゴールド。やんちゃで好奇心旺盛な男の子です。
今は、御宿の仮牧場で、お母さんにくっついて、おっぱいを飲んだり、早くも草を食んだり、駆け回ったり、立ったまま眠ったり、ゴロンと横になってみたり…と忙しい日々を送っています。

お馬の親子、東京クラシックには、9月のグランドオープンに合わせてやってきます!
東京クラシックでの新しい暮らしが、この親子にとって、ゴールドのように輝かしいものとなりますように!


三成 拓也

関西外国語大学を中退後、オーストラリアに渡り、Permaculture、牧場の馬文化に出会う。
20代前半、アフガン、カンボジア等の紛争地帯をはじめ、フリージャーナリストとしてアジアを巡る。
沖縄で乗馬クラブに住み込み勤務。沖縄と米軍基地のインストラクターに本格的な乗馬を教わる。
ニュージーランドでWwoof(Willing worker of Organic Farm)で有機農家をまわるかたわら、乗馬トレッキング・ガイドをする。野生馬を捕らえての調教を手伝う。
結婚後、建築・土木の現場監督、有機酪農牧場での勤めを経ながら、アフリカ・ウガンダで、天理大学のプロジェクトの一環でバイオガス・トイレを建築。
千葉県御宿町で、廃牛舎をリノベーションして、直売所、カフェ・バー、ステージ等のイベント・スペースを立ち上げ、運営する。
現在、東京クラシックのアクティビティ部門を担当。