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 世界でコースランキングを発表している雑誌は、米国ゴルフマガジン誌(Golf.com)、米国ゴルフダイジェスト誌、米国ゴルフウィーク誌、英国ゴルフワールド誌が有名であります。マガジンは世界及び米国TOP100コースランキング、ダイジェストもマガジンと同様ですが、各州別、各国別でのベストコースも発表しています。ゴルフウィーク誌は、全米ランキングの中で、クラシックコース、モダンコースなど時代分けでのランキング評価をされ、マニアックなファンを引き付けているようです。ゴルフワールドは、英国TOP100コースの他に、欧州大陸のTOP100コースも発表されています。この欧州大陸のランキングがここ最近では大変注目をされています。もちろん南ア、豪州、そして日本でも自国のTOP100コースが発表されていますが、ランキングの権威とその歴史、誇りにおいて、上記の4誌に勝るものはありません。しかし世界中の名コースをくまなくプレーするコースマニアたちが増えた昨今、彼ら独自がブログなどSNSを活用し、世界中のコースマニアたちが意見を述べ合う時代になりました。そんな中、GOLF CLUB ATLASのような専門家たちが集うゴルフコース研究サイトも誕生し、そのアクセス数は日々、2万にも達しています。

そんな情報が飛び交う中、コースマニアたちは、ゴルフマガジンとて、このコースが100選入りするのは如何なものか?? ゴルフダイジェストが選んだこれらのコースは明らかに過大評価(Overrated)ではなかろうか? などの意見を交わす方たちもいます。

英国発信のウェブサイト、TOP 100 Golf Course of the Worldは、世界ランキングだけでなく、欧州大陸、アジア、オセアニアなど、各地域別のランキングに更に国別のランキングをも詳細に紹介しております。2004年に誕生し、まだ歴史は浅いこのサイトですが、その情報取りの早さや読者からのレビューも紹介していることから、現在、その人気、信頼度は急上昇しています。

Tokyo Classic Golf Club – Top 100 Golf Courses of Japan

その中で、東京クラシックが、2017年度日本TOP30コースの中の12位にランクされたこと、更にクレンショー&クーアの人気コンビによって、大改造された横浜CC西コースが6位に紹介されたことは、世界中に話題を提供しました。
東京クラシックに関しての詳細は、コースだけでなく、ゴルフとは常に同じ歴史を歩んできた厩舎、つまり乗馬の施設を持っている事が、カントリークラブとしての高い評価に繋がったようです。ゴルフコースだけの評価では、決してこれだけの高いランキングを得ることはなかったと思います。しかしながら専門家たちは、将来的に改善性を持ったコース設計にある作品と判断し、そこに期待を込めたのでしょう。事実、日本には改善性がないと判断されたコースが山のようにあるようです。それらは少なくともこのサイトのTOP30からは対象外とされています。これらの事からも、更に専門家たちの意見に忠実に耳を傾け、より良いものを選択し、改善に繋げていってほしいと願います。

幻の世界TOP100コースランキング。

コースランキングの歴史は、いつどのように始められたのでしょうか。
それは今から80年近く前、世界中に名コースが誕生したゴルフコース黄金時代の末期となる1939年に、アメリカンゴルファー、ゴルフイラストレイテッド両誌に深く貢献してきたゴルフ界の有識者達17名(内、女性2名)によって、世界TOP100コースの選定が試みられました。
その中には、球聖ボビー・ジョーンズ、ゴルフ史論説家のバーナード・ダーウィンに、ウォルター・ヘーゲン、ジーン・サラゼン等のプロ、そして設計家からは日本でもおなじみのC.H.アリソン等が参加していました。

このランキング案の発起人ともなった二人の編集長、グランドランド・ライス、ウィリアム D リチャードソンが、彼らの評価と交互の意見を纏めました。その結果が、スポーツイラストレイテッドの前身ともなったナショナルゴルフレビュー誌に掲載されたのです。
彼らがどのようにコースを評価し意見を交えたか、その詳細もライス、リチャードソン両氏の記述に残されています。
例えば、ヘーゲンは、ハウスキャディーを雇い、初のジ・オープンを制した時のサンドウィッチ(ロイヤル・セント・ジョージス)と日本の広野を高く評価し、彼のツアー仲間のカークランドは、オールドコース、ロイヤルメルボルン、ロイヤルヨークをより高く推薦してきました。ボビー・ジョーンズは、オールドコースをダントツの筆頭に挙げ、次に、サイプレスポイント、そして自らが所有するオーガスタナショナルの設計コンセプトを深く解説しました。設計家では、才人トム・シンプソンは、オールドコースの次にポートマーノックを高く評価し、アリソンは、やはりオールドコースの次に、パインヴァレー、そしてバーナム&ベローを、詳細に解説し、高い評価をしています。又、当時、若くして参加したロバート・トレント・ジョーンズSrは、オーガスタの次に、ジャスパーパークロッジ、バンフスプリングスのクラシック設計の豊かなコンセプトを唱えました。

1939年当時、世界中のゴルフコース数は、7,000コース前後に達していました。その中から100を選び抜く作業は、専門家たちのアカデミックな趣向の極めつけのようにも思えますが、個々に好き勝手にコースを選んでいたのではなく、セントアンドリュース・オールドコースを、ゴルフコースの生きたバイブルとし、本場、スコットランドからのギフト、つまりリンクスからの設計定義、攻略理論をより鮮明に打ち出している作品を条件に、ゴルフコースを文化的観点から唱えるランキングになったのです。

The World’s Top 100 Golf Courses in 1939

National Golf Review 17 panelists

Name Country World Ranked 2015 Present name & US Ranked
1. St.Andrews Old Scotland currently ranked #3
2. Cypress Point USA currently ranked #2
3. Pine Valley USA currently ranked #1
4. Pebble Beach USA currently ranked #7
5. Sandwich England currently ranked #33 Royal St.George’s
6. National Links USA currently ranked #10 National Golf Links of America
7. Hirono Japan currently ranked #42
8. Banff Springs Canada not ranked
9. Royal Melbourne Australia currently ranked #12
10. Foulpointe Madagascar course is gone GC Foulpointe created 1967
11. Augusta National USA currently ranked #4
12. Timber Point USA original course is gone
13. Oakmont USA currently ranked #8
14. Hoylake England currently ranked #82 Royal Liverpool
15. Newcastle N.Ireland currently ranked #5 Royal County Down
16. Westward Ho! England not ranked Royal North Devon
17. Merion USA currently ranked #11
18. Riviera USA currently ranked #29
19. Sunningdale England currently ranked #35
20. Bel Air USA not ranked Ranked #90 US
21. Shinnecock Hills USA currently ranked #6
22. Portrush N.Ireland currently ranked #15 Royal Portrush
23. Lakesers USA currently ranked #56 Shoreacres
24. CC of Havana Cuba course is gone
25. Humewood S.Africa not ranked
26. Seminole USA currently ranked #19
27. Rye England currently ranked #98
28. Knocke Belgium not ranked Royal Zoute
29. Yale USA not ranked Ranked # 54 US
30. Gleneagles Scotland not ranked
31. Le Touguet France not ranked
32. Winged Foot USA currently ranked #20
33. Pasatiempo USA not ranked Ranked #53 US
34. Muirfield Scotland currently ranked #9
35. Walton Heath England currently ranked #86
36. Jasper Park Canada not ranked
37. Portmarnock Ireland currently ranked #55
38. Pinehurst #2 USA currently ranked #16
39. Prestwick Scotland not ranked
40. Birkdale England currently ranked #32 Royal Birkdale
41. Lido USA course is gone
42. Ganton England currently ranked #80
43. Durban S.Africa currently ranked #97
44. Oyster Harbors USA(Mass) not ranked
45. Ponte Vedra USA not ranked
46. North Berwick Scotland currently ranked #63
47. San Francisco USA currently ranked #24
48. St.George’s Hill England not ranked
49. Garden City USA currently ranked #51
50. Deal England not ranked Royal Cinque Port
51. Kawana Japan currently ranked #67
52. Engineers USA not ranked
53. Swinley Forest England currently ranked #89
54. Brookline USA currently ranked #34 The Country Club Brookline
55. Saunton England not ranked
56. Bethpage USA currently ranked #46
57. Addington England not ranked
58. Lakeside USA(CA) not ranked
59. Hollywood USA(NJ) not ranked
60. Woking England not ranked
61. Wildhoeve Netherland currently ranked #92 Royal Hague(Haagsche)
62. Royal York Canada currently ranked #87 St.George’s
63. Oakland Hills USA currently ranked #44
64. Morfontaine France currently ranked #45
65. Brancaster England not ranked Royal West Norfolk
66. Pulborough England not ranked West Sussex
67. Manoir Richelieu Canada not ranked Fairmont Le Manoir Richelieu
68. Royal Adelaide Australia not ranked
69. Hamburger Falkenstein Germany not ranked
70. Olympia Field #4 USA not ranked North Cse Ranked #87 US
71. Chiberta France not ranked
72. Lawsonia USA not ranked
73. Los Angeles USA currently ranked #30
74. Maidstone USA currently ranked #66
75. East London S.Africa not ranked
76. Carnoustie Scotland currently ranked #25
77. Burnham England not ranked Burnham&Berrow
78. Scioto USA not ranked Ranked #85 US
79. Capilano Canada not ranked
80. Hot Springs USA not ranked
81. Nuwara Eliya Ceylon* not ranked *Sri Lanka
82. Ballybunion Ireland currently ranked #17
83. Porthcawl Wales currently ranked #88 Royal Porthcawl
84. Liphook England not ranked
85. Knoll USA not ranked
86. Tokyo GC Asaka Japan course is gone
87. Maccavlei S.Africa not ranked
88. Kingston Heath Australia currently ranked #28
89. Chicago USA currently ranked #26
90. Sea Island USA not ranked Alison’s designed
91. Alwoodley England not ranked
92. Eastward Ho! USA not ranked Ranked #68 US
93. Mid Ocean Bermuda not ranked
94. Ville de Delat(9) Indo-China* not ranked Dalat Palace *Vietnam
95. Zandvoot Netherland not ranked Kennemer B&C
96. Five Farms USA not ranked Baltimore Five Farms #89 US
97. Turnberry Scotland currently ranked #23 Trump Turnberry Ailsa
98. Spa Belgium not ranked Roayl Fagnes
99. Fishers Island USA currently ranked #18
100a. Royal Worlington(9h) England not ranked Royal Worlington & Newmarket
100b. Prairie Dunes(9h) USA currently ranked #27 Expanded to 18 holes 1957

Name list of 17 panelists
Bobby Jones, Walter Hagen, Gene Sarazen, Robert T Jones, Joyce Wethered, Glenna Collett Vare,
Bernard Darwin, Edward Duke of Windsor, Grantland Rice, William D Richardson, Arnaud Massy, Percy Alliss, Joe Kirkwood, Tom Simpson, Charles H Alison, D.Scott Chisholm, Hans Samek

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日本の広野は、オーガスタナショナルより高い評価であった。

そんな中、驚くべき事に、日本の広野(ランク7位)が、あのオーガスタナショナル(ランク12位)よりも評価が上だった事です。この事実を、32年、オーガスタナショナルの誕生から査定年となった39年までの歴史を振り返り、検証してみると、設計家アリスター・マッケンジーが他界後、マスターズ開催のために、ボビー・ジョーンズとクリフォード・ロバーツを代表とするクラブ側が、コース改善の試行錯誤を繰り返していた事がわかります。例えば、ふたこぶラクダの背中のようなオーガスタの地形が持つ高低差は55mもあり、豪雨に遭えば、当時、アーメンコーナーの11,12,13,番、更に16番辺りの谷間の低地部分は、クリークからの水が氾濫し、プレーが困難になっていたのです。これが改善されるのは戦後になってからの事です。つまり、当時それらの問題を抱えていたオーガスタナショナルよりも、ヘーゲン等は、クラシックの設計理論を結集したコースと称された広野を上に評価したのは当然の事だったのかもしれません。
ちなみにこのランキングで、日本から選ばれているのは、広野について川奈、そして現存はしておりませんが、やはりアリソンが設計した東京GC旧朝霞コースの3コースです。面白いのは、ゴルフマガジンの世界TOP100コースでは、東京が朝霞から狭山にコースは変われど、広野、川奈、東京の3コースが、現在もTOP100として君臨している事です。

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コースランキングへの称賛と非難、そして復活への道のり

ゴルフ界の有識者たちが集まって完成された初の世界TOP100コースのランキングですが、当時、これにランクアップされなかった名門クラブから、クレームの嵐に遭い、このランキングは幻のコースランキングとされ、長くイラストレイテッドのライブラリーに眠ることとなります。そしてゴルフ界は第二次大戦の戦火の中で、いくつもの名コースを失い、更に戦後の動乱期には、ゴルフコースが軍の基地、フリーウェイと変貌していくのです。1939年の例から、どの雑誌媒体もコースランキングを作成する事を控えていました。しかしそのメディアの重い腰を立ち上げさせたのが、39年のランキングに若手委員として参加していたロバート・トレント・ジョーンズSRでした。彼はゴルフ界の発展のためにも、又、増え続ける新設コースの状況から、名コースのスタンダードとは?を伝える必要性を唱え、コースランキングの復活を訴えました。しかしマガジン、ダイジェストとも、当初は彼の呼びかけに否定的でした。もしそれを行えば、39年当時のように、30%の称賛の代わりに、70%の批評を受ける危険があったからです。しかしコースへの文化論、見識が常に本場リンクスにあることへの抵抗論が、TOP100選コース復活を実行させるキッカケとなります。そこでマガジンが実施したのはコースランキングではなく、全て同じ評価とする世界のベストコース50選。ダイジェストは全米で最もタフな100コースを選び、ゴルファーたちの注目を集める事となります。
それは1979年の出来事でした。多くの名門からの非難を受けた第一回世界TOP100コースから丁度40年の歳月が経ってからのことです。
コースを評価し、査定するパネリストたちに伝えたいのは、この苦難の40年の空白期間です。何故ランキングが実施されなかったのか? ランキングが当たり前のように行われている今日、もう一度過去の歴史を振り返り、評価を受ける側の立場にたって、ランキングの重要性とその責任を強く感じて欲しいものです。ゴルフマガジンがコースランキングを復活させたのは1983年、それは世界TOP50コースから始まり、85年に世界TOP100コースになり、91年には全米TOP100も発表し、そして今日に至っています。ダイジェストも同様に85年から全米TOP100コースをスタートさせ、2005年度からは世界TOP100コースの選定を行うようになりました。

Golf Magazine TOP 50 in the World 1979-1981

Not Rankning System Just 50 best Selections

1979 1981
Augusta National Augusta National
Bali Handara Bali Handara
Ballybunion Old Ballybunion Old
Baltusrol Lower Baltusrol Lower
Butler National Butler National
Carnoustie Champ Carnoustie Champ
Champions Houston Falsterbo
Club de Golf Mexico Club de Golf Mexico
Cypress Point Cypress Point
El Rincon El Rincon
Firestone South Firestone South
Glen Abbey Glen Abbey
Habour Town Habour Town
Hirono Hirono
Kasumigaseki East Kasumigaseki East
Kawana Fuji Kawana Fuji
Medinah #3 Royal Dornoch
Merion East Merion East
Muirfield Murifield
Muirfield Village Muirfield Village
Oakland Hills South Oakland Hills South
Oakmont Oakmont
Olympic Lake Olympic Lake
Pebble Beach Pebble Beach
Pevero Royal Lythem&St.Annes
Pine Valley Pine Valley
Pinehurst#2 Pinehurst#2
Portmarnock Portmarnock
Real Club de Campo Madrid Real Club de Campo Madrid
Riviera Riviera
Royal Birkdale Royal Birkdale
Royal County Down Royal County Down
Royal Dar-es-Salaam Red Royal Dar-es-Salaam Red
Royal Durban Royal Durban
Royal Hong Kong Royal Hong Kong
Royal Melbourne Comp Royal Melbourne Comp
Royal Selangor Old Royal Selangor Old
Royal St.George’s Royal St.George’s
Royal Troon Old Royal Troon Old
Seminole Seminole
Shinnecock Hills Shinnecock Hills
Singapore Island Singapore Island
Sotogrande Old Sotogrande Old
Southern Hills Southern Hills
St.Andrews Old St.Andrews Old
Taiwan Taiwan
Turnberry Ailsa Turnberry Ailsa
Wack Wack Wack Wack
Wentworth West Wentworth West
Winged Foot West Winged Foot West

4

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豪州を含むアジアでのヨーロピアンツアーとアジアンツアーの活性化。

現在、アジアでは、韓国、中国、ベトナムを中心に、世界レベルのトーナメントコースが続々と誕生しています。

 中国ミッションヒルズでのワールドカップを皮切りに、韓国ジャックニクラウスGCでのプレジデンツカップ、ベトナムでは、大砂丘地帯にレイアウトされたブラフスホーチャムで初のアジアンツアーが開催されるなど、そのトーナメントコースのスケールは日本のそれを遥かに超える規模で造られています。その広大な土地を活用しての設計させる作品の多くは、距離の縦幅だけでなく、クラシック時代の作品のように、横幅のスケールをしっかりと持たせ、戦略性を図っていることです。日本の場合、戦後の特にバブル期に完成されたコースの多くは、けして広いとは言えない土地に、且つ開発規制の中でコースは設計
されていますので、戦略的に大事な横幅のスケールは忘れられ、縦の距離だけが重視されてきたようです。又、昨今、改造を行うコースも多く見られますが、それとて、コースにタフを望まないメンバーたちの我儘と運営優先の日本のゴルフコース界の現実は、アジアでも置いてきぼりとされていると言っても過言ではありません。距離を伸ばそうと、ティを後方に下げ、フェアウェイを狭く絞り、ラフを伸ばす手段に、本当の意味での戦略性はありません。
そんな現状の中、久しぶりに日本からも注目されるべき新作の話題として、クレンショー&クーアの横浜西コースの大改造、日本では初の乗馬、ポロとのコラボ開発となった東京クラシックが注目されたのは、日本のゴルフ界全体にとっても大きな出来事です。
これまでアジアで注目され、世界に向けて話題を提供するには言葉の壁がありました。最近では英語で日本のゴルフを紹介するサイトも出てはきましたが、それでもヒット数は限られたものです。更にメディアの視点も大きく違っています。その視点の違いとは、他のアジア諸国の雑誌と比べ、日本の雑誌はどこもゴルフコースについて大きく取り上げていないことです。
これは将来的に、アカデミックな分野でも、他のアジア諸国から遅れをとる事に繋がるかもしれません。その一つが、国際的トーナメントあり方であり、世界的レベルのトーナメントコースの誕生です。

MASA NISHIJIMA