さざ波の光に紛れて浮かぶ鴨の群れを目がけて、大鷹が白と灰色の鋭い弧を描いて山から2連続でダイブするのが見えました。

それは、外乗コースの終盤、堰の上に差し掛かった時でした。

最近になって、大鷹の姿が頻繁に見られるようになりました。

数が増えたというよりも、この地を住処として選んでくれたようでした。

手つかずの山を切り開き、森を整備することで、ゴルフ場という草原が生まれ、森との境界線が猛禽類にとって最適な狩場となるようでした。

 

去年、メンバーさん達と始めたお米づくりは、おかげさまで大豊作でした。

今年も継続して、お米づくりを続けます。

一見、大鷹とお米は何の関係もないようですが、里山や森に人の手が入り、整備されることで、そこを住処とする生き物はたくさんいます。

猛禽類はじめ、ヘイケボタルも里山に住む代表的な生き物の一つです。

50年ほど前の航空写真を見ると、入り組んだ山と山の谷間のほとんど全てが田んぼとして耕作されています(それらのミニ田んぼ群のことを谷津田⦅やつだ⦆と呼びます)。

例にもれず、開発前のTCC内の沢にも谷津田が細々とありました。

現在クラブ内の沢にいるホタル達は当時の名残だとも言えます。

 

去年は、「田んぼプロジェクト」として行っていましたが、今年からは、田んぼとその周辺環境も含めた「里山再生プロジェクト」として、様々な農的・自然活動を行っていきたいと思います。

 

TCC田んぼのスケジュールとしては、下記の通りです。

 

1月 発酵した馬ふん堆肥の投入

2月 やな(田んぼ周辺の斜面)刈り(草刈り) 竹燃し(肥料として)

3月 田起こし 馬耕

4月 田起こし 荒代掻き 馬耕

5月 苗作り 本代掻き 馬耕

6月 田植え

7月 除草

8月 除草 草刈り

9月 稲刈り 天日干し

10月 脱穀 乾燥 袋詰め

11月 堆肥入れ

12月 田起こし

 

馬耕等や田植え、稲刈り等はイベントして行う予定ですが、一年中、何らかの作業はありますので、お気軽にお声掛けください。

 

馬主クラブ 三成