No10. Donkey 2
思いもかけず、ご好評?!を頂いたので、Donkey part2。
似て非なる馬とロバ。
簡単な見分け方のポイントは5つ!
●その1:大きさ
馬>ロバ
馬の体長や体高にはバラツキがあるものの、ロバの体長はおおよそ2m前後。体高は1m前後のことが多く、馬より一回り小さなサイズです。
●その2:耳の大きさ
馬<ロバ
ロバの耳は顔の割に大きく、兎馬と呼ばれたこともありました。
●その3:鬣(タテガミ)
フサフサ=馬 / ツンツン=ロバ
タテガミには本来、頭部や頸部の保護と、体温調節の2つの役割があるのだそうです。厳しい日差しの草原を駈けるシマウマのタテガミが短いことを想像すると、馬のタテガミの長さこそ、人との距離が近い証かも知れません。
●その4:蹄の大きさ
馬>ロバ
身体の大きさと同様、馬の蹄の方が大きくどっしりとしています。
●その5:尾
フサフサ=馬 / チョロフサ=ロバ
付根から撓な馬の尾に対し、先がチョロっとだけフサっとしているのがロバです。
ちなみに、父ロバ×母馬=ラバ(=Mule)。父馬×母ロバ=ケッティ(=Hinny)
特にラバは旧約聖書にも記されているほど古くから存在し、雑種が故に丈夫で扱いやすい家畜として、長年に渡り人と共存してきました。
いかがでしたでしょうか。
こんなに馬とロバを観察する機会はそうそうありません。
ぜひ、この機会によーくご覧くださいませ。
MILKY KORA
馬ジャーナリスト / Maraque編集長。京都生まれ。
幼い頃から馬術を嗜み、乗馬専門誌の編集を経て馬ジャーナリストとして独立。2010年に世界最高峰のホーススポーツを伝えるEquine Journal Maraqueを、さらに2014年にはより専門性の高いMaraque for Professionalを創刊。現在は日本で唯一のホーススポーツ専門誌として発行を続ける傍ら、ライダーのマネジメントや馬イベントの開催など馬に関する幅広い活動を行っている。