キリスト教徒への迫害が激化していた暴君ネロ帝の治世下のローマ帝国。虐殺を恐れた者たちが国外へ脱出する事も当たり前になっていた。周囲の人々の強い要請により、渋々ながらローマを離れるのに同意した十二使徒の一人である聖ペトロは、道中夜明けの光の中に、こちらに来るイエス・キリストの姿を見る。ペトロは驚き、ひざまずき、尋ねた歴史上有名な言葉である。

キリストは言う
汝、我が民を見捨てなば、我、ローマに行きて今一度十字架にかからん

聖ペトロはしばらく気を失っていたが、起き上がると迷うことなく元来た道を引き返した。そしてローマで捕らえられ、十字架にかけられて殉教したのである。
聖ペトロは死んだが、それはキリスト教の発展の契機となり、彼はカトリック教会において初代のローマ法王とされている。
この言葉は、聖ペトロの運命を決めたばかりでなく、その後のキリスト教の苦難と栄光の歴史を象徴するものとなりました。

日本で初めての真のカントリークラブを創る。

そんなビジョンを掲げて集まった「東京クラシッククラブ」の発起人たち。
その思いの根底にあるものは、親から子へ、子から孫へというよき文化の継承であり、志の継承。そして、そこに生まれる世界観や共感・共有できる未来像の実現です。
真の国際人として、あるべき文化を継承するひとりの人間として、次世代を担う人々が語り合い、豊かなオフタイムを過ごす。家族や仲間が集い、国籍や老若男女の別なく、普遍的な価値としてのマナーを重んじ、アニマル・ウエルフェアの概念に基づいて動物を愛し、自然とともに暮らす喜びを知る。さらに、そこから環境問題を学び、持続可能な次世代のあり方をともに考え、ゴルフなどのスポーツを通じて人間力やマネージメント力を学ぶ。
そうした、真のソサエティとしての東京クラシッククラブの創設こそ、私たちが目指すものです。

ジャック・ニクラスによる日本で最後にして最高のゴルフコースが仕上がった。ソサエティを醸成する世界基準のクラブハウスが間もなく竣工。そして、馬主クラブ・クラインガルテン・教育の森などのアクティビティのベースとなるクラブハウス及び厩舎も間もなく着工。仲間と一緒に自馬を乗る。放牧地で思いっきり疾走する。みんな乗馬が上手くなったら、Polo競技したいなあとか。ゴルフして、馬に乗った後は、星空の下でキャンプファイヤーを囲んでお酒を飲んだり、シガーを嗜んだり。グランピングを創って泊まれるようにしたり。

国際社会に貢献できる人材を育成するためのクラブを創設するのであれば、敷地内にインターナショナルスクールを創ろうとか。英語が当たり前に喋れて、ゴルフと乗馬が普通に出来て、ピアノかバイオリンが普通に弾ける小学生を育成したら、間違いなく世界で通用するなあと思いを巡らせつつ。
最初のビジョンから始まって、一つ一つが現実化していく。

Quo vadis?(どこまでいくのか?)

真のカントリークラブに恐らく完成形はないであろう。
100年後、200年後に残る本物のソサエティを創る。

みんなそれぞれ都会で世界を相手にProfessionalismを極める。だけど、志を一つにカントリークラブに集まって、夢を語り、自然と動物と仲間で遊び尽す。
そんな本物のCountry Gentlemanを目指して、仲間の輪が広がり、「東京クラシッククラブ」は間もなくオープンします。

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MILKY KORA

馬ジャーナリスト / Maraque編集長。京都生まれ。
幼い頃から馬術を嗜み、乗馬専門誌の編集を経て馬ジャーナリストとして独立。2010年に世界最高峰のホーススポーツを伝えるEquine Journal Maraqueを、さらに2014年にはより専門性の高いMaraque for Professionalを創刊。現在は日本で唯一のホーススポーツ専門誌として発行を続ける傍ら、ライダーのマネジメントや馬イベントの開催など馬に関する幅広い活動を行っている。